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2019/08

竣工ページ更新しました!

新しく施工事例に吉川の家をUPいたしました。ぜひご覧ください。

家の空気をつくる素材―壁編―

連休が明けてから秋雨前線の活発化に伴い曇りや雨の日が多くなりました。
真夏日から一旦解放され安堵する一方、少し湿度の高い日が続きそうです。
室内の湿度が60%以上になると、ジメジメとした不快感ばかりでなく
カビやダニ・結露が発生しやすくなり、大切な住まいや家族の体に影響が及びます。
初夏からシックハウス症候群が多くなることもこれらが原因の一つ。
今回は調湿性のある素材・内壁材についてお話をしたいと思います。

内壁材には壁紙(ビニールクロス・紙クロス・和紙など)や塗り壁、
またアクセントに木やタイル・有孔ボードといった素材が使われることがあります。
豊富な種類があるなか、日本の住宅で最も使われている素材はビニールクロスです。
ビニールクロスとはポリ塩化ビニール樹脂を主原料とした壁紙のこと。
豊富なデザインや価格の安さ・施工のしやすさから今も人気がある素材です。
最近は機能を兼ね備えた商品もありますが通気性への大きな効果は期待できず、
施工で使われる接着剤など健康面への影響に不安が残ります。

内壁材は見た目のイメージを左右するばかりではなく、その素材の特質が住み心地に大きく影響します。
そこで、優れた調湿性をもつという観点からおすすめしたいのは塗り壁です。
なかでも私たちはよく高千穂シラスさんのシラス壁を採用しております。
シラスは九州の火山噴出物で、その主成分は除湿剤の主原料にもなる珪酸(けいさん)。
人工では造ることができない細かい微粒子の中に無数の孔が開いた多孔質な構造が
室内にこもりやすい湿気や気になる生活臭までしっかりと吸着してくれます。
着色には無機顔料を使用し、防腐剤などの化学物質を一切含まない100%自然素材ですので、
小さなお子さまがいるご家庭でも安心です。
職人による手作業ですので壁紙と比較すると金額は高くなりますが
その分エアコンや空気清浄機に頼りすぎず、安心で快適な空気環境を作れることなど確かな品質の効果が期待できます。

素材選びはただ色やデザインを決めるのではなく、
種類や特質など選択肢をあらかじめ知ったうえで選んでいくことが納得のいく家づくりに繋がります。
床や壁だけに限らず、素材が持つ特性について考えるきっかけになれれば嬉しいです。

夏季休業のお知らせ

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、坂田工務店では令和元年8月11日(日)から令和元年8月15日(木)までを
夏季休業期間といたします。
休業期間中のメール等のお問い合わせは8月16日(金)以降のお返事となりますので、
何とぞご了承のほどお願い申し上げます。

鬼瓦がまもなく焼き上がります

来月から豊栄町にある寺院の山門新築工事が着工となります。
遡ること3ヶ月前、安芸高田市の工場では宮大工が設計図面をもとに現寸図を描いたり、
型を作ったりと準備を進めてまいりました。

また同じ頃、賀茂窯業さんの工房へ伺い鬼瓦の製品検査をしてきました。
賀茂窯業さんには全国でも数少ない「鬼師」がいらっしゃいます。
鬼瓦の製作は全て手作業。ヘラや指先で粘土を加えたり削ったりを繰り返して作り上げられます。
土は収縮するものなので、手彫りの時点で収縮率をふまえて寸法を決めているのだそう。まさに職人技です。
急に乾かすと割れてしまうので、形成後はすぐに焼くことができません。
場所を変えながらゆっくり2~3ヶ月かけて完全に乾した後、釉薬を塗りようやく焼成に入ります。
焼いたときに割れてしまう可能性もあるため、あらかじめ予備も製作。
平和・福・魔除けなどの願いが込められた鳩や龍などの飾り瓦や、大黒様・恵比寿様がやさしく微笑む鬼瓦もありました。

まもなく焼き上がり、予定通り着工の運びとなりそうです。
完成したらまた改めてご紹介いたします。